捻挫・スポーツ障害

捻挫・スポーツ障害

捻挫・スポーツ障害の悩みをイメージしたイラスト

捻挫・スポーツ障害とは?

捻挫は、関節を支えているじん帯が、本来動く範囲を超えて引き伸ばされたり部分的に切れたりしたけがです。最も多いのは足首を内側にひねる形の捻挫で、スポーツ中だけでなく、段差の踏み外しや駅の階段でも起こります。

捻挫でいちばん多い誤解が「軽い捻挫は放っておけば治る」というものです。確かに腫れと痛みは数週間で引きます。しかし、伸びてしまったじん帯が緩んだまま固まると、関節が不安定なまま残ります。これが「捻挫が癖になる」の正体で、繰り返すほど関節の変形につながっていきます。最初のけがのあとをどう過ごすかが、その後を左右します。

成長期のお子さんでは、また事情が変わります。骨が伸びる時期は、筋肉や腱が引っぱる力に骨の付着部が耐えきれず、膝下や踵、肘に痛みが出ることがあります。部活の練習量が増える時期に集中して起こるため、休ませるべきか続けさせてよいかの判断が必要になります。

捻挫・スポーツ障害チェックリスト

  • 足首をひねってから、腫れや内出血が出ている
  • 過去に何度も同じ関節を捻挫していて、癖になっている
  • 捻挫のあと、段差や不整地で足元が不安定に感じる
  • 部活の練習量が増えた時期から、膝下や踵、肘が痛みだした
  • テーピングやサポーターがないと、運動する不安がある

捻挫・スポーツ障害の原因は?

足首の捻挫が起こる仕組みはシンプルです。着地やステップの瞬間に足の裏が内側を向き、外くるぶしの下にあるじん帯が引き伸ばされます。ここには前距腓じん帯という比較的細いじん帯があり、真っ先に傷つきます。

問題はそのあとです。じん帯には、関節の位置を脳に伝えるセンサーの役割もあります。損傷するとこのセンサーの働きが鈍り、足首が今どの角度にあるかを感じ取る精度が落ちます。すると、次に不安定な場所を歩いたときの反応が一瞬遅れ、また同じようにひねる——これが捻挫を繰り返す本当の理由です。腫れが引いても、この感覚の回復には別のトレーニングが必要になります。

成長期のスポーツ障害は、使いすぎと骨の成長のタイミングが重なることで起こります。膝下が痛むオスグッド病、踵が痛むシーバー病などが代表です。骨の成長に筋肉の柔軟性が追いつかず、腱の付着部が強く引っぱられ続けることが背景にあります。急に身長が伸びた時期に多いのはこのためです。

なお、けがのあと体重をかけられない、骨の上を押すと激痛がある、変形しているように見える場合は骨折の可能性があります。この場合はまず整形外科での画像検査を受けてください。

当院での施術ポイント

当院ではしっかりと問診・検査を行うことで痛みの原因を見極めていきます。その上で患者さんの症状や状態に合わせて適切な施術を行います。
症状を引き起こしている生活習慣の見直しやセルフケアについてもアドバイスさせていただきます。また施術を進めていく中で、患者さんご自身の自然治癒力を高めて再発しない身体づくりをサポートします!

  • まず骨折を疑うサインがないかを確認し、必要な場合は医療機関へご案内します
  • 受傷直後は固定と冷却を優先し、腫れを最小限に抑えることに集中します
  • ハイボルテージで炎症と痛みにアプローチし、回復までの期間短縮を図ります
  • 腫れが引いたあとは、関節の動きと足首のバランス感覚の回復まで行います
  • 成長期のお子さんには、練習量の調整も含めて保護者の方とご相談します
捻挫の施術で当院が最も重視するのは、痛みが引いたあとの段階です。ここを省略すると、必ずといっていいほど再発します。

受傷直後は、腫れを広げないための固定と冷却、そしてハイボルテージによる炎症へのアプローチを行います。この時期の対応が早いほど、その後の回復も早くなります。

腫れが落ち着いてからは、固まった足首の動きを取り戻し、さらにバランス感覚を戻すための運動に移ります。片足立ちのような一見単純な動作でも、捻挫後の足首では驚くほどふらつきます。ここまでやって、はじめて「治った」といえる状態です。

成長期のスポーツ障害では、完全に休ませるかどうかの判断が難しい場面が多くあります。試合の予定や本人の意欲も含めて、保護者の方と一緒に現実的な落としどころを探ります。

日常生活での予防方法

  • 受傷直後は安静・冷却・圧迫・挙上を行い、48時間は温めないようにします
  • 痛みが引いても、片足立ちが安定するまではバランス練習を続けます
  • 運動前は関節を動かしながら温め、運動後は静かに伸ばして疲労を残しません
  • シューズのかかとの内側や靴底の減り方を定期的に確認し、早めに交換します
  • 成長期は身長が急に伸びた時期ほど故障が出やすいため、練習量を調整します