肩こり

肩こり

肩こりの悩みをイメージしたイラスト

肩こりとは?

肩こりは、首の付け根から肩、肩甲骨のあいだにかけて感じる張り・重さ・痛みのことをいいます。実は「肩こり」という病名は医学的には存在せず、いくつもの状態をまとめて呼んでいる日本独特の言葉です。だからこそ、同じ「肩こり」でも人によって中身がまったく違います。

頭の重さはおよそ5〜6キロ、ボウリングの球ほどあります。それを支えているのが首と肩の筋肉ですが、頭が前に出た姿勢になると、その負担は姿勢に応じて何倍にも膨らみます。パソコンとスマートフォンを一日中見ている方の首肩が休まらないのは、このためです。

当院には「マッサージに通ってもその日だけ」「首を回すとゴリゴリ音がする」「もう10年以上の付き合い」という方が多くいらっしゃいます。長く付き合ってきた肩こりほど、こっている場所そのものより、そこに負担を集めている姿勢や肩甲骨の動きに原因が隠れていることが少なくありません。

肩こりチェックリスト

  • 夕方になると肩が重だるく、首を回すとゴリゴリと音が鳴る
  • マッサージを受けても、その日か翌日には元の状態に戻ってしまう
  • 気づくと肩が上がっていて、意識して力を抜かないと下りない
  • 腕を上げたとき、肩甲骨がうまく動いていない感じがする
  • 肩こりがひどい日は、頭痛や目の奥の重さもいっしょに出る

肩こりの原因は?

肩こりの正体は、多くの場合「使いすぎ」ではなく「動かなさすぎ」です。

パソコン作業では、腕を前に出したまま同じ位置で固定する時間が続きます。このとき僧帽筋や肩甲挙筋はずっと軽い力を出し続けており、休む瞬間がありません。筋肉は縮んだり緩んだりを繰り返すことで血液を巡らせているため、緩む瞬間がないと血流が滞り、疲労物質が抜けにくくなります。これが「揉んでも戻る」こりの正体です。

次に多いのが肩甲骨の動きの低下です。本来、腕を上げるときには肩甲骨も一緒に動きます。ところが猫背や巻き肩の姿勢が続くと肩甲骨が肋骨に貼りついたように動かなくなり、その分の仕事を首の筋肉が肩代わりします。首の付け根だけが極端につらい方は、この状態がよくみられます。

さらに、目の疲れ、冷房、精神的な緊張も肩こりを強めます。忙しい時期だけ決まって悪化するという方は、呼吸が浅くなって首の筋肉が呼吸を助ける動きに動員されていることがあります。

ただし、腕や指のしびれをともなう場合、片側だけ急に強くなった場合、発熱や強い頭痛をともなう場合は、首の神経や別の病気が関係していることがあります。この場合は医療機関での検査をおすすめします。

当院での施術ポイント

当院ではしっかりと問診・検査を行うことで痛みの原因を見極めていきます。その上で患者さんの症状や状態に合わせて適切な施術を行います。
症状を引き起こしている生活習慣の見直しやセルフケアについてもアドバイスさせていただきます。また施術を進めていく中で、患者さんご自身の自然治癒力を高めて再発しない身体づくりをサポートします!

  • こっている場所だけでなく、負担を送り込んでいる肩甲骨と背骨の動きを確認します
  • 硬くなった僧帽筋・肩甲挙筋を手技でゆるめ、血流が巡る状態に戻します
  • 肩甲骨はがしで、肋骨に貼りついた肩甲骨の滑りを取り戻します
  • 頭痛や目の重さをともなう方には、ヘッドマッサージを組み合わせます
  • デスクの高さやモニターの位置など、環境側の調整も具体的にご提案します
当院の肩こりへの施術は、「ほぐす」で終わらせないことを大切にしています。

筋肉をゆるめて血流を戻すのは第一段階です。そのうえで、肩甲骨が動かないまま首だけが働いている状態を変えないと、数日で元に戻ってしまいます。そのため肩甲骨はがしで可動性を取り戻し、猫背や巻き肩の背景に骨盤の傾きがあれば、そこまで含めて整えます。

仕事環境そのものが原因になっていることも多いため、モニターの高さ、肘の置き場所、休憩の取り方といった現実的な調整もあわせてお伝えします。

日常生活での予防方法

  • モニターの上端が目の高さに来るよう調整し、見下ろす角度をなくします
  • 1時間に1回、肩をすくめて5秒キープしてからストンと落とす動作を数回行います
  • 肩甲骨を寄せる動きを1日数回。腕ではなく背中を動かす意識で行います
  • スマートフォンは目の高さまで持ち上げて見ると、首の負担が大きく減ります
  • 入浴は湯船に浸かり、首の付け根まで温めて筋肉を緩めてから休みます